会長挨拶
第68回定時総会におきまして、小椋会長の後任として、会長に就任しました一法師でございます。
日頃より当協会の活動にご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
2022年、世界は新型コロナウイルス禍の課題、又はそこからの脱却・回復時の課題に加え、ロシアのウクライナ侵攻と大きな試練に直面しております。米国をはじめとした日本を含む急速なインフレ、エネルギー・原材料高、半導体不足、株価下落・金利上昇、更に大幅かつ急速な円安など、日本経済、日本企業の環境は極めて難しい状況にあると言えます。
そうした中にあって、日本企業、そして行政に求められているのは、やはりデジタル化・AI化であり、それにより日本全体の生産性を上げて、国際競争力を上げていかなければ日本国自体が世界に取り残されかねません。
すでに欧米企業に後れを取っている現実です。そして、それらがグリーンでなければなりません。
独自のエネルギー源の乏しい日本は、ウクライナ危機で安定調達や価格高騰のリスクも高まっています。
再生可能エネルギーの拡大拡充も喫緊の課題です。
そうした中、DXを成功させた企業はコロナ禍の中でも成長を続けており、情報システムを内製化させIT人材を確保している製造小売業の成長企業も出てきています。
DX、IT人材の確保・育成は全ての企業で必須であり、とりわけ当情報通信設備協会の会員企業の皆様にとっても、また皆様のお客様にとっても生命線であります。
今、大変な試練の中にあるウクライナ、特にユダヤ系の人々は、個人のスキル・ノウハウの伝承・育成に大変多くの稼働を割いており、今回のロシアによるウクライナ侵攻の中にあっても、ハルキウからリヴィウに避難した日系IT現地法人の生産性は、戦火に合い避難した技術者の中から兵士となるものが出ても、生産性をほぼ90%維持しているという実例もあります。
それだけ個人のスキル・ノウハウが普遍化・定着させることを大切にしていると言えます。そしてそれが国や企業の力となるのは間違いありません。
当協会としては、会員の皆様、そしてお客様の課題・ニーズを踏まえ、お役に立つべく、DX、IT人材の育成、サービスの展開に向け、協会本部・地方本部と一体となって諸活動の充実・強化を推進してまいります。
皆様方の一層のご支援・ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。